環境省は令和3年度予算概算要求で、浄化槽推進関係費に86億1300万円を計上した。対前年度比10.4%減となるが、これは令和3年度予算で「事項要求」という措置が取られたためで、新型コロナウィルス感染症対策など金額を示さず事項のみ要求する“青天井”が存在する一方、公共事業など必要な経費を正確に見積もることが難しい事業は“前年度予算を上回る分について事項のみ要求”と、初めから前年度予算を上回る要求を行うことができなくなっている。そのため浄化槽推進関係費として具体的に要求可能な額は、令和2年度当初予算から「防災・減災、国土強靱化のための3か年緊急対策費(10億円)」を除いた86億1300万円が上限となった。不用額等の指摘もある中、年末の予算編成に向けた当面の課題は前年度同水準の予算確保ということになりそうだ。(続きは本紙で)