環境省はこのほど、容器包装リサイクル法に基づく令和3年度分別収集実績等を公表した。分別収集量の合計は283万2497t(対前年度比1%減)で、分別基準適合物または引渡量は269万6290t(同1%減)と前年度から微減した。これに伴い品目ごとの分別収集量もおおむね横ばい、または微減という状況だが、ペットボトル(PET)と段ボール製容器は昨年度に続き増加し、過去最大の分別収集量となった。
容器包装リサイクル法は、消費者が分別して排出し、市町村が分別収集、業者が再商品化するという役割分担を定め、三者が一体となって廃棄物削減に取り組むよう義務づけている。現在はガラス製容器やペットボトルなど10品目が分別収集の対象とされている。
しかし分別収集を行う市町村数は、財政難等の理由により減少することもあり、令和3年度実績はガラス製容器の無色が1639市町村(同7増)、茶色が1643市町村(同9増)、その他の色が1671市町村(同4増)、紙製容器包装で587市町村(同18減)、ペットボトルで1720市町村(同5増)、プラスチック製容器包装で1316市町村(同2減)、スチール製容器で1684市町村(同2増)、アルミ製容器で1687市町村(同1増)、段ボール製容器で1600市町村(同1増)、飲料用紙製容器で1264市町村(同12増)だった。(続きは本紙で)