(一社)浄化槽システム協会(JSA)の調べによると、令和3年に海外に設置された浄化槽は7440基(対前年度比1978基増)で、累計設置基数は4万4695基に達したことが分かった。内訳は昨年までと同様、中国が最も多いが、アメリカやオーストラリアの増加も著しい。一時は新型コロナウイルス感染症の影響により大きく落ち込むことが懸念されていたが、現地法人や代理店等の営業活動により持ち直した。
同調査は、JSAの会員からのヒアリングに基づくもので、日本から輸出した浄化槽(ノックダウン方式を含む)、または自社の海外工場で生産した浄化槽の基数をカウントしている。
国別に見ると、中国が全体の51.1%を占め3802基(同5191基減)、人槽別では5人槽が3050基、14~50人槽が752基となっていた。次いで多いのはアメリカで1529基(同714基増)、オーストラリアで1486基(同494基増)、インドで197基(同126基増)、ドイツで108基(同32基増)、スリランカで93基(同52基増)、ミャンマーで41基(同120基減)、バングラディッシュで29基(同25基増)、イギリスで28基(同10基増)、ベトナムで25基(同19基減)などだった。令和3年は経済発展が著しい新興国というよりは、アメリカ、オーストラリア、ドイツ、イギリスといった先進国での設置が目立つ。(続きは本紙で)