農林水産省などバイオマス関係7府省はこのほど、バイオマス産業都市として新たに3市町を選定した。北海道雄武町、長野県長野市、宮崎県川南町で、内容は次のとおり。
▽雄武町……町内に賦存する家畜糞尿バイオマス等を原料に、収集運搬、製造、利用までの経済性が確保された一貫システムを構築する。10年後までに集中型バイオガスプラントにより家畜糞尿のメタン発酵利用率47%を目指す。また水産廃棄物、下水汚泥、食品残渣は利用率100%を目指す。経済波及効果27億円、新規雇用創出321人を見込む。
▽長野市……市内に賦存する木質バイオマス資源、きのこ廃培地、食品廃棄物の固形燃料化、メタン発酵利用体制を構築する。10年後までに間伐材や林地残材の63%、果樹剪定枝の58%を固形燃料化、きのこ廃培地は固形燃料、飼料化、メタン発酵利用により90%利用、食品廃棄物はメタン発酵により100%利用、その他、廃食用油の68.2%、製材所端材97%の有効利用も行う。経済波及効果は98億円、新規雇用創出18人を見込む。
▽川南町……木質バイオマスと家畜糞尿等の廃棄物系バイオマスの活用を図る。果樹剪定枝はチップ利用として利用率70%、間伐材等は温水燃料として100%活用、家畜排泄物は100%メタンガス化、食品工場残渣は80%メタンガス化する。経済波及効果6800万円、新規雇用創出2.5人を見込む。(続きは本紙で)