環境省、浄化槽調査検討業務報告書で活用案示す

 環境省はこのほど、「浄化槽の法定検査および浄化槽整備促進に関する調査検討業務」における令和元年度報告書を公表した。法定検査(11条)受検率の低迷要因、効率的な浄化槽台帳整備手法、また近年クローズアップされる法定検査ビッグデータの活用に関する調査を行っており、このうち法定検査ビッグデータに関しては浄化槽処理水質の悪化原因の特定に活用する案が示された。

 報告書では法定検査ビッグデータの活用方法を2パターンに整理しており、一つ目の「効率的な浄化槽の整備」では、法定検査ビッグデータを用いて浄化槽台帳を精緻化することで、効率的な生活排水処理計画の見直しが可能になるとの案を挙げた。また単独処理浄化槽の合併転換でも、改正浄化槽法で規定された特定既存単独処理浄化槽に対する措置で法定検査データが多く活用できるとしている。(続きは本紙で)