環境省は12月9日、国内における令和2年度(2021年度)温室効果ガス排出量は11億2200万t(CO2換算)で、対前年度比2%(2150万t)増と増加に転じたと公表した。原因は新型コロナウイルス感染症による経済停滞からの回復で、世界の主要国でも同様の動きが見られるという。
排出量の内訳を見ると、二酸化炭素(CO2)が10億6400万t、メタンが2740万t、一酸化二窒素が1950万t、代替フロン等4ガスが5910万tとなっている。
二酸化炭素のうち、エネルギー起源によるものは9億8800万tで、これを部門別(電気・熱分配後)に見ると、産業部門が3億7300万t(対前年度比5.4%増)、運輸部門が1億8500万t(同0.8%増)、業務その他部門が1億9000万t(同3.3%増)、家庭部門が1億5600万t(同6.3%減)、エネルギー転換部門が8950万t(同9.1%増)だった。(続きは本紙で)