環境省はこのほど、全国の市町村等(1741市区町村と551一部事務組合)に対し行った令和3年度一般廃棄物の排出および処理状況等の調査結果をまとめた。計画収集量、直接搬入量、集団回収量を合わせたごみ総排出量は4095万t(対前年度比1.7%減)で、外国人を含む一人1日当たりの排出量は890gだった。また内訳は、生活系ごみが2925万t(同2.6%減)、事業系ごみが1171万t(同0.5%増)で、生活系ごみに内包される集団回収量は159万t(同3%減)だった。
ごみの総排出量は人口の減少、リサイクルの実施によって減少傾向にあるが、平成28年度からはおおむね横ばいの状況が続いていた。しかし令和2年度から新型コロナウイルス感染症の影響が強く表れ、事業系ごみの排出減によって総排出量は対前年度比で2.5%と大幅に減少。令和3年度は事業系ごみの排出が落ち込んだままであるのに加え、“おうち時間”などによって一時的に増加した生活系ごみも令和元年度以前の水準に戻り、結果として令和2年度並に減少することとなった。(続きは本紙で)