千葉県君津市(石井宏子市長)は8月25日、クボタ浄化槽システム(株)(本社=兵庫県尼崎市、杉山雅利社長)と水環境の課題解決および里地里山の保全再生の推進を目的とした包括連携協定を締結したと公表した。
同市では平成15年に農業集落排水の一部供用を開始したが、過疎化等により農集排の処理区域内人口が約240人(当初計画約500人)と減少。料金収入の減少から一般会計の繰入金に依存し、経費回収率も約60%と低迷している。最適整備構想は策定したものの、改築更新時期の到来による大規模な支出は避けられず、今回の協定締結によって同地域の将来的な汚水処理のあり方、さらには水環境全般について広く検討を進めていくという。
協定で示された連携事項は①農業集落排水事業に関する取組②その他水環境に関連した公共施設の課題解決に役立てる取組③前各号に掲げる事項において、ICT技術の活用による業務の省力化に役立てる取組④合併浄化槽の普及推進に役立てる取組⑤前各号に掲げるもののほか、水環境の課題解決及び里地里山の保全再生に役立てる取組――の5項目。(続きは本紙で)