(一社)浄化槽システム協会(JSA)の令和4年度浄化槽推進室長講演会が3月7日、東京・芝公園のAP浜松町で開催された。環境省の沼田正樹浄化槽推進室長が「浄化槽行政の最近の動向」について講演し、浄化槽整備の状況と令和8年度の汚水処理施設概成に向けた取り組み、令和5年度予算、浄化槽システムの脱炭素化推進事業などについて説明。その後、意見交換が行われた。
このうちメーカーの関心も強い浄化槽システムの脱炭素化推進事業は、令和4年度は半導体等の納期遅れにより補助事業にも遅延が生じていると説明した。これまで順調に実績を伸ばし、機器改修事業は令和3年度501件、本体交換事業は同73件に達していたが、令和4年度は機器改修事業194件、本体交換事業24件で、補助金額は予算額18億円に対して5億8700万円まで落ち込んだ。
この状況を踏まえ環境省は財務省に予算の繰越しを求めており、承認後、令和5年度にまたがる形で3月をめどに2次公募を開始する。令和5年度事業も予算額18億円にて4月以降に実施することとなっているため、結果的に令和5年度は4年度2次公募と5年度事業が並行して行われることになる。(続きは本紙で)