環境省はこのほど、「廃棄物発電電力を有効活用した収集運搬低炭素化モデル事業」で、川崎市と所沢市の事業を採択したと発表した。
同事業は、廃棄物発電で生じた電力をEVパッカー車に活用することで、廃棄物の収集運搬時におけるCO2排出量の削減を狙うもの。5月11日〜6月8日まで対象事業の公募が行われていた。川崎市は浮島処理センター、所沢市は東部クリーンセンターで実施する。
実用化すれば、収集運搬業務の低炭素化が見込めるだけでなく、災害など非常時に燃料供給が絶たれても収集運搬を継続することができるほか、EVパッカー車自体を移動可能な非常電源として用いることができる。
予算は「二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金」を用いた「廃棄物処理事業におけるエネルギー利活用・低炭素化対策支援事業」の一環として行われ、同事業におけるハード支援は「廃棄物焼却施設の余熱等を利用した地域低炭素化モデル事業(30年度4億円・事業期間28〜32年度の5年間)」「廃棄物発電電力を有効活用した収集運搬低炭素化モデル事業(同2億円・30〜34年度の5年間)」の2点。