鴻巣市が維持管理一括契約開始

埼玉県北本市で11月から浄化槽維持管理に係る保守点検、清掃、法定検査の一括契約制度がスタートした。埼玉県では27年度から県主導で一括契約の導入推進を図っており、北本市は美里町、神川町、松伏町、小川町、吉川市、滑川町、朝霞市、新座市、鴻巣市に続く10例目。従前から独自に一括契約制度をスタートしていた熊谷市、深谷市を加えると、埼玉県内で11市町が一括契約に取り組んでいる。
浄化槽は優れた処理能力を持つが、その性能を発揮するには維持管理が欠かせない。一方で埼玉県はこの維持管理が確実に実施されているかどうか確認するための浄化槽法11条検査の受検率が28年度末で15%と低く、北本市は11.2%だった。維持管理一括契約を行うことで保守点検、清掃、法定検査の確実な実施と処理水質の向上、浄化槽管理者側からしても一つの契約で全ての作業の申込みができるなど負担感の軽減につながるメリットがある。
県では一括契約の導入に当たりシルバー人材(県費)を活用した戸別説明等の支援を行っており、北本市でも実施する予定。