環境省は1月25日、産業廃棄物の令和2年度不法投棄等の状況をまとめた。新たに判明した不法投棄事案の件数は139件(対前年度比12件減)で、不法投棄量は約5.1万t(同2.5万t減)、不適正処理事案は182件(同42件増)で、不適正処理量は8.6万t(同3万t増)だった。
不法投棄に関し、実行者の内訳は排出事業者が60件(同10件減)、無許可業者が13件(同6件増)、許可業者が5件(同4件減)、その他が5件(同増減なし)、複数が30件(同20件増)、不明が26件(同24件減)。投棄量は排出事業者が22.6%、無許可業者が27.3%、許可業者が15.6%、その他が9.8%、複数が23.1%、不明が1.7%で、構成比では無許可業者が大半を占めた。
廃棄物の種類は、建設系廃棄物が74%を最多を占め、建設混合廃棄物が1万7614t、がれき類が1万758t、汚泥(建設系)が7835t、木くず(建設系)が1482t、廃プラスチック類(建設系)が422tだった。非建設系で最も多いのは動植物性残さで6209tだった。(続きは本紙で)