(一社)全国浄化槽団体連合会(全浄連)は11月30日まで、環境省「令和5年度浄化槽システムの脱炭素化推進事業」の対象事業の公募を開始した。同事業は30人槽以上の中・大型浄化槽の機器交換、あるいは本体交換に1/2補助を行うもので、エネルギー効率に優れた高効率機器の導入や、老朽化した浄化槽を最新の省エネ型浄化槽へ交換することによって、浄化槽分野における温室効果ガス排出削減を図ることが目的。昨年度に引き続き、同時に行う再生可能エネルギー設備の導入も補助対象で、費用の按分も可能という極めて投資効果の高い補助事業となっている。
補助対象となる事業は具体的に、30人槽以上の既設合併処理浄化槽について、①高効率ブロワおよびブロワの稼働時間を削減可能なタイマーやインバーター装置の導入によって二酸化炭素排出量を20%以上削減する事業(=機器改修事業)②槽本体を先進的な省エネ型浄化槽へ交換することによって二酸化炭素排出量を46%以上削減できる事業(=本体交換事業)③機器改修事業または本体交換事業と同時に再生可能エネルギー設備(太陽光発電や蓄電池等)を導入する浄化槽システムの脱炭素化に資する事業――となる。(続きは本紙で)