令和3年度浄化槽トップセミナー群馬に200名

 環境省主催の令和3年度浄化槽トップセミナー群馬が1月17日、高崎市のGメッセ群馬で開催された。同フォーラムは地方公共団体の政策決定に携わるトップを対象に、浄化槽の特徴をアピールし、汚水処理未普及人口の早期解消と、浄化槽のさらなる整備促進を目指すもの。会場には県内外から約200名の行政・議会関係者が参加したほか、山本一太県知事をはじめとする多数の来賓出席があった。

 冒頭で環境省環境再生・資源循環局の室石泰弘局長は、昭和61年の厚生省(当時)入省当時から関わってきた浄化槽対策室(現・環境省浄化槽推進室)の設立、当初1億円でスタートした浄化槽補助金の概要、汚水処理に関わる三省連携について苦労話も交えつつ紹介。その上で、「群馬県は自然環境や温泉資源に恵まれた県。本日テーマにする浄化槽は、この群馬県の水環境保全に大変有用なものではないかと考えている。環境省としては改正浄化槽法と予算制度の拡充・活用を両輪に、皆様と連携しながら合併転換や浄化槽整備促進に取り組みたい」と主催者を代表し挨拶した。
 また来賓出席した山本知事は、「群馬県は利根川の最上流に位置し、首都圏の水がめとして豊かな水を守る大きな責任を負っている。そのため将来にわたって良好な水資源を下流に供給するため、新・群馬総合計画においても汚水処理人口普及率の向上を重点施策に位置づけたところ。また浄化槽は地震等の災害に強く、災害レジリエンスNo.1に取り組む群馬にとって非常に重要な社会インフラ。引き続き合併処理浄化槽の推進に取り組みたい」と祝辞を述べた。(続きは本紙で)