国交省が下水中のRNA濃度調査結果を公表

 国土交通省は7月26日、下水処理場の流入下水における新型コロナウイルスRNA濃度の調査結果を公表した。結果に対する考察は行っていないが、札幌市では市内の新規感染者数が140~170人を超えた段階から検出されはじめ、感染状況の把握手法としての有効性を示している可能性がある。
 国土交通省では令和3年3月に「下水道における新型コロナウイルスに関する調査検討委員会」を設置し、厚生労働省と連携して下水道部局におけるウイルス濃度の測定のあり方等について、地方公共団体6団体の協力を得て検討を進めている。調査はあくまで感染状況を把握するためのもので、下水中からの感染リスクは日本、イタリア、ドイツの調査によって極めて低いことが確認されている。(続きは本紙で)