小松島市、浄化槽設置補助額を1.5倍に増額

徳島県小松島市で、平成30年度から浄化槽の設置補助金額が引き上げられたことが分かった。5人槽は22万5000円(従来15万円)、7人槽は27万円(同18万円)、10人槽は31万5000円(同21万円)と補助額が1.5倍になり、さらに単独処理浄化槽からの転換で4万5000円、汲み取り槽の場合で3万円を上乗せする。

同市では公共下水道を整備する計画が立てられていたが、事業費122億円を投入するもいまだ供用開始(雨水管等は整備済み)に至っておらず、平成28年度末時点の汚水処理人口普及率は32%(全て合併処理浄化槽によるもの)と浄化槽の普及が進んでいる。

整備の遅延は財政のひっ迫や少子高齢化、人口減少の進行によるもので、市は県の生活排水処理構想「とくしま生活排水処理構想2017(29年7月)」が改定されたことを機に市計画の見直しを実施。これにより公共下水道事業の処理区域は720haから488haに縮小、農業集落排水事業は未着手の11処理区全てを廃止、個別処理手法へ転換する方針を固めた。