(株)ヴァイオス(和歌山市、吉村英樹社長)の超小型バイオガスプラントが、2050年カーボンニュートラル、食品廃棄物削減等の環境意識の高まりを背景に、9月1日時点で全国5カ所、令和4年度中にさらに2カ所と、販売実績が増加し始めたことが分かった。NTT東日本グループの(株)ビオストックとも連携し、全国各地でメタン発酵による有機廃棄物の処理、バイオガス発電、消化液の液肥利用を進めている。
超小型バイオガスプラントは、同社が安価・小型・可搬性をコンセプトに自社開発したメタンガス化施設のこと。全システムが20ftコンテナに格納されたオールインワン設計というのが特徴で、設計・施工に係る期間やコストを大幅に削減し、面積が限られた場所にも設置できるというのが強み。
システムは工場生産し、コンテナごと現地に搬入するため、必要な作業は基礎工事、据付、配管・電気工事程度。最短わずか2日という短期間で試運転を開始できる。またコンテナの増設などによって処理能力も変更でき、ラインナップは日量50kg~10tまでで、同社によると特に日量200kg~5tまでの施設で極めて高い費用対効果を発揮するという。(続きは本紙で)