国土交通省は8月24日、国土交通省インフラ分野のDX推進本部をWEB会議にて開催し、インフラDXのさらなる推進に向けた議論を開始した。会合では国交省各部局における取り組み状況の確認を行い、下水道分野では遠隔監視制御による広域管理を目指す「下水道のデジタルトランスフォーメーション(DX)」が示された。
インフラDXとは、ICT等を活用したインフラ分野における生産性向上を目指すもので、安全・安心な生活の実現とともに、業務や組織体制、文化や風土、働き方の見直し、魅力や希望ある業界を作り出すもの。今年3月には令和4年度を「挑戦の年」と位置づけ、個別施策や工程等を取りまとめた「インフラ分野のDXアクションプラン」を公表した。
インフラDXに盛り込まれる内容は多岐にわたるが、下水道に関しては、5省庁が推進する「広域化・共同化の推進」とも関連し、維持管理業務の効率化を進めている。現行のシステムは処理場、製造者ごとに異なり互換性がなく、広域管理の障壁となっている。そのため各システムに互換性を持たせるための技術開発、標準化を実施。この互換システムにて複数施設の広域管理を行い、省力化、コスト縮減を図る。(続きは本紙で)