環境省は3月4日、令和2年度における浄化槽設置基数は752万7615基(対前年度比9668基増)と発表した。内訳は単独処理浄化槽が356万9862基(同7万25基減)、合併処理浄化槽が395万7753基(同7万9693基増)。また浄化槽法に基づく法定検査の受検率は、使用開始後3~5カ月以内に行う7条検査が94.9%(同1.9ポイント減)と減少するも過去15年間90%以上をおおむね維持(平成24年のみ89.7%)、年1回行う11条検査は47.1%(同1.4ポイント増)で、合併処理浄化槽のみに限ると64.9%(同1ポイント増)だった。
浄化槽設置基数は、平成12年に生活排水が処理できない単独処理浄化槽(単独槽)の新設が禁止されてから、合併処理浄化槽(合併槽)の設置基数のみ伸びている。そのため設置基数に占める合併槽の割合は徐々に増加し、令和元年度は初めて合併槽の設置基数が単独槽を上回った。令和2年度時点において、設置基数に占める合併槽の割合は52.6%となっている。(続きは本紙で)