環境省は2月14日、アジアにおける水環境改善ビジネスに関する令和4年度セミナーをWEB会議システムにて開催した。ビジネスへの参画を検討する事業者等に対し、同事業の概要説明と過去の事例報告、さらに令和5年度事業の公募説明を行った。事例報告では、山口県宇部市で浄化槽の維持管理に携わる(株)アースクリエイティブが、インドネシアでの液膜ばっ気システムとIoTセンサー導入による生活排水処理の改善事業について説明した。
セミナーの冒頭、環境省水環境課の長谷川史明課長補佐は「アジア水環境改善モデル事業は、水質汚濁が深刻化しているアジア地域において、我が国が有する優れた技術の海外展開を促進し、世界の水環境改善に貢献することを目的としている。2015年には国連の持続可能な開発目標SDGsが採択され、2030年までに未処理の生活排水を半減するという目標が掲げられ、日本においてもインフラシステム海外展開戦略2025などを採択したところ。本事業の果たす役割も重要性を増しつつあるが、ここ3年ほどは新型コロナウイルス感染症によって厳しい影響を受けてきた。現在も制約等は生じているものの、徐々に日常生活を取り戻しつつあり、本日はコロナ禍で実施した事業の内容と、令和5年度の公募予定について説明したい」と挨拶した。(続きは本紙で)