(公財)日本環境整備教育センター(JECES、由田秀人理事長)が主催する「第36回全国浄化槽技術研究集会」が10月18・19日、松山市のANAクラウンプラザホテル松山で3年ぶりに開催された。懇親会の中止など規模を縮小しての開催だったが、2日間で延べ約750人が参加した。18日は式典、特別講演、研究発表、19日は浄化槽行政担当者研究会・浄化槽検査員研究会が行われた。
18日の式典では、初めに由田理事長が主催者を代表し、「前回の開催から改正浄化槽法の施行をはじめ、2050年カーボンニュートラル、ローカルSDGsなど浄化槽分野にも関係する取り組みが多く進められている。特に改正浄化槽法では、浄化槽処理促進区域の指定、特定既存単独処理浄化槽に対する措置、公共浄化槽制度の創設、浄化槽台帳システムの整備など新たな展開があり、地域の浄化槽関係者の結集と情報のデジタル化の推進が求められているところ。この後の記念講演では、(一財)日本情報経済社会推進協会の坂下哲也常務理事から講演をいただくことになっており、情報を活用しながら浄化槽システムの充実が図られることを期待したい。浄化槽による汚水処理未普及地域の早期解消、災害に強い町づくり、低炭素・循環型社会の実現、地域循環共生圏の構築に向け、当センターとしても関係者と一丸となって浄化槽の発展、水環境保全のため支援してまいりたい」と挨拶した。(続きは本紙で)