福島県における浄化槽管理士を対象にした法定講習会「浄化槽の適正な維持管理技術に関する講習会」が9月1日、福島市のパルセいいざかで開催された。全国都道府県の約半数ほどが(一社)全国浄化槽団体連合会のシステムを使用して開催(いわゆる全浄連方式)する中、福島県では法定検査に効率化検査を導入し、保守点検記録票を独自様式で電子化している関係から、(公社)福島県浄化槽協会を実施機関として自ら講習会を企画・開催している。今回は令和3年度としては2回目(通算8回目)で、講義にはWEB会議システムも活用しつつ約130人が受講した。
当日は午前9時40分に開講後、初めに福島市下水道総務課の深谷亜也子主査が「浄化槽行政について」のテーマで、改正浄化槽法を受けた浄化槽保守点検業者登録条例の改正、保守点検業者の更新登録、業者の責務、法改正における浄化槽行政の動向、各種補助制度について解説した。
次いで、(公財)日本環境整備教育センターの仁木圭三調査・研究グループリーダーが「浄化槽行政の動向」「浄化構の構造と機能」「浄化槽の保守点検と清掃」についてそれぞれ講演。浄化槽を取り巻く環境の変化や、改正浄化槽法の概要、近年の浄化槽の構造と機能、既存の型式の仕様変更、保守点検と清掃、浄化槽を休止する際の留意事項、転換浄化槽における初回保守点検時の留意事項、トラブルシューティング、保守点検・清掃の記録票の活用など、浄化槽の法制度と技術の両面の解説を行った。(続きは本紙で)