環境省はこのほど、浄化槽長寿命化計画策定ガイドラインを公表した。同計画は公共浄化槽(市町村設置)の長寿命化による維持コストの最小化と、既存ストックの最大化(機能発揮)を目指すもので、機器交換や補修など、公共浄化槽を改築する際に1/3補助を受けるための要件とされている。計画のうち、実施方針に関しては事業者など関連団体との調整事項を踏まえて記載することとされた。
長寿命化計画で定めるべき項目は①目的・期間②基礎情報③長寿命化の実施計画表④実施方針⑤計画の進捗状況整理と記録の5項目で、ガイドラインでは各項目の考え方を示した。
計画期間は10年程度を目安に、5年ごとに見直すこととし、基礎情報は整備済みの公共浄化槽を設置経過年数ごとに整理。これに対してブロワやポンプの交換周期、躯体・仕切り板の補修、担体の補充など、修繕周期を勘案しながら長寿命化計画を作成する。長寿命化計画は各修繕項目ごとに費用を算出し、総費用を計画年数で除して年単位にして、長寿命化対策に要する費用を求める。(続きは本紙で)