環境省、中環審・資源循環戦略小委員会を設置

環境省は「プラスチック資源循環戦略小委員会」を中央環境審議会循環型社会部会の下に設置し、使用済プラスチック資源の効果的・効率的な回収および再生利用の方法、海洋プラスチック問題の対策等について検討する方針を固めた。今夏中に初会合を開き、平成30年度中の取りまとめを予定する。

主な検討課題は第4次循環型社会形成推進基本計画に定められた①使い捨て容器包装等のリデュース等、環境負荷の低減に資するプラスチック使用の削減②未利用プラスチックをはじめとする使用済プラスチック資源の徹底的かつ効果的・効率的な回収・再生利用③バイオプラスチックの実用性向上と化石燃料由来プラスチックとの代替促進④「海洋プラスチック憲章」で掲げられた事項や数値目標に関する検証。
7月18日に開かれた中環審第28回循環型社会部会で、同委員会の設置が議論され、了承を得た。この中で経団連が策定に前向きな姿勢を見せ、酒井伸一座長(京都大学環境安全保健機構附属環境科学センター長)からは「検討スパンは平成30年度中としたが、G20等の背景を考えれば恐らく今年中での取りまとめが求められる」と円滑な審議へ協力を求めた。