環境省主催の令和4年度浄化槽トップセミナー茨城が10月13日、水戸市のホテルレイクビュー水戸で開催された。同セミナーは、地方公共団体の政策決定を担うトップに浄化槽の特徴をアピールし、さらなる普及促進につなげるためのもの。県内を中心に首長、議員、自治体幹部、関係者など150名が出席する中、近年の社会情勢の変化を踏まえた効率的な汚水処理手法の選択、令和2年度施行の改正浄化槽法で創設された公共浄化槽事業、浄化槽PFI事業の先進事例に係る講演が行われた。
冒頭で環境省環境再生・資源循環局の土居健太郎局長は主催者を代表し、「浄化槽は非常にコンパクトで、工期も短く、非常に高い処理能力を持っている。災害にも強い。この日本が世界に誇る技術により、水環境の保全はもとより国土強靱化、地域の魅力創出に資することができる。一方、全国の浄化槽普及状況は、令和元年に初めて単独処理浄化槽の設置基数を合併処理浄化槽が上回ったというまだ道半ばの状況。人口にしていまだ930万人の汚水が未処理のままで、国としてはさらに力を入れていく必要がある。環境省としては改正浄化槽法に基づき、予算と法制度の両面で皆様とも連携をしながら進めていきたいと考えている。本日のセミナーが皆様の取り組みの参考になれば幸い」と挨拶した。(続きは本紙で)