環境省は1月24日、全国の河川や湖沼など公共用水域の令和3年度水質測定結果を公表した。人の健康の保護に関する環境基準については99.1%(前年度99.1%)の地点で基準を達成し、生活環境の保全に関する環境基準では、河川のBOD達成率が93.1%(同93.5%)、湖沼のCOD達成率が53.6%(同49.7%)、海域のCOD達成率が78.6%(同80.7%)だった。長年の取り組みにより水質改善は進んでいるが、近年は横ばいの状況が続いている。
これまでの推移を見ると、生活環境の保全に関する環境基準で河川のBODについては、昭和49年度移行順調に達成率を伸ばし、平成18年度に90%を上回ってからは横ばいの状況が続く。
湖沼のCODは、昭和49年度の41.9%に比べれば達成率は上がったが、平成15年度以降は大きな改善が見られない。
海域のCODは、昭和62年度に82.6%に達してから横ばい、あるいは微減傾向にある。東京湾や伊勢湾、大阪湾、瀬戸内海、有明海、八代海など個別の閉鎖性海域についても大きな状況改善は見られない。(続きは本紙で)